Calendar
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< June 2017 >>
Blog&Myself
Selected Entries
Categories
Recent Comments
  • 三浦しをん『舟を編む』  ★★
    藍色 (10/06)
  • 松浦理英子『裏ヴァージョン』  ★★★★★
    マリ (06/13)
  • 松浦理英子『裏ヴァージョン』  ★★★★★
    マリ姉 (04/30)
  • ポール・オースター『幽霊たち』  ★★★★
    マリ (01/21)
  • ポール・オースター『幽霊たち』  ★★★★
    渋谷の帝王 (11/04)
  • ジェイ・イングラム『そうだったのか! 見慣れたものに隠された科学』  ★★★★
    マリ (10/27)
  • ジェイ・イングラム『そうだったのか! 見慣れたものに隠された科学』  ★★★★
    Skywriter (09/12)
  • 東川篤哉『密室に向かって撃て!』  ★★★
    hirose (11/17)
  • 金森修『サイエンス・ウォーズ』  ★★★★
    マリ (06/19)
  • 金森修『サイエンス・ウォーズ』  ★★★★
    Skywriter (02/06)
Archieves
Links
Others

Memoria de los libros preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります
星の数は気分なのであてになりません
ブログ移行
 はてなブログに移行しました。今後は向こうで更新しますが、ここも残しておきます。
| ----雑記 | 01:52 | comments(0) | trackbacks(0) |
幸田文『おとうと』  ★★★☆
高名な作家で、自分の仕事に没頭している父、悪意はないが冷たい継母、夫婦仲もよくはなく、経済状態もよくない。そんな家庭の中で十七歳のげんは、三つ違いの弟に母親のようないたわりをしめしているが、弟はまもなくくずれた毎日をおくるようになり、結核にかかってしまう。事実をふまえて、不良少年とよばれ若くして亡くなった弟への深い愛惜の情をこめた、看病と終焉の記録。(Amazon)

 初めての幸田文。1957年刊行とのことなので現代小説の括りに入れた。
 とはいえ1980年以降の小説を読み慣れた身にとっては前半のテンポには乗り切れず、だらだらと読んでいたけれど、結核と診断されて以降、島田髷のシーンからはぼろぼろ泣きながら読み終えた。自分が姉で、弟持ちの二人姉弟だから特に胸が突かれる。
 しかし家事と看病を一手に担うげんの姿が現代からしてみれば半ば虐待で、良い話だなと言い切ることはできませんね……。碧郎の前にげんが不良になるだろこれ。負担かかりすぎだぞ。弟の死亡告知まで姉に聞かせるとは何事だ。父不甲斐なさ過ぎ!!
| 現代小説(国内) | 21:48 | comments(0) | trackbacks(0) |
ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』  ★★★
本書はチェコ出身の現代ヨーロッパ最大の作家ミラン・クンデラが、パリ亡命時代に発表、たちまち全世界を興奮の渦に巻き込んだ、衝撃的傑作。「プラハの春」とその凋落の時代を背景に、ドン・ファンで優秀な外科医トマーシュと田舎娘テレザ、奔放な画家サビナが辿る、愛の悲劇―。たった一回限りの人生の、かぎりない軽さは、本当に耐えがたいのだろうか?甘美にして哀切。究極の恋愛小説。(Amazon)

 乗り切れないまま読み進めたが最終章のカレーニンにはぐっと来た。弱いんだよ、犬には……。『最後のウィネヴェーゴ』的な犬小説の一つとしておすすめできるかもしれません。しかし乗り切れなかったなー。私に教養と素養がなさすぎたんだろう。Amazonの評価すごい高いなー。翻訳は河出の方がよかったらしいのでせめてそっちを読めばよかったです。「デルタ(=女性器)」って原文がそうだったのかな。ちょっと可笑しかったな。
 チェコの小説ってカフカしか読んだことがなく、そのカフカもあまり近現代の歴史文化的バックグラウンドが描かれている方ではないので、知らない文化圏の価値観をかいま見ることができるという意味では大変面白かった。当たり前だけど西ヨーロッパとは違うんだねえ。東欧では夫婦は一つのベッドで寝ないのかしら。あのあたりがとても信仰深い地域だってのは旅行しただけでも感じた。プラハに残る美しい町並みと(市役所しか壊されなかったんだね)、ほとんど焼け野原になった(今は綺麗に再建された)ポーランドのワルシャワを思い出しながら、ロシアによる支配はたった数十年前まで続いてたんだなあと。重いね……。
 肝心な愛についてはですね、著者が顔を出してくるスタイルがどうもだめでして、他の本を読む気にはあまりなれませんでした。そこそこ楽しんだし、時系列が錯綜しているのも気にならないんだけど、いかんせん「私」がだめだー。
 あとがきについてだけど、もっと長々と著者紹介を入れてほしかったなあ。この本って日本においてはクンデラの代表作としての扱いだよね? 私でもタイトルを知っているくらいだから(他のは寡聞にして知らない)、相当だと思うよ。ってことは、この本が最初のクンデラ作品な読者は少なくないんじゃないのかなあ。文庫で値段も手頃だし。
 外国文学、しかもチェコという(失礼ですが)比較的マイナーな国の作家なので、背景やらこれまでの著作の傾向やらを詳しく書いておくに越した事はないのではないかと。さらっとは触れられていたけどね、もちろん。著者が亡命を余儀なくされて現在フランス国籍を取得しており、以前は母国のチェコでの出版が許されていなかったとか。一番大事なとこは書いてあったけどね。
 クンデラの著作は全て日本語で読めるということだから、他の本に詳細が載っており、あえて繰り返すまでもないとの判断なんでしょうが、マーケット拡大のためにも代表作に良い解説を、ぜひとも、という気持ちです。出来のいいレポートがあるのでしたら、要点の引用だけでも、お願いしたい……。
| 現代小説(海外) | 22:44 | comments(0) | trackbacks(0) |
アイザック・アシモフ『われはロボット』  ★★★★☆
ロボットは人間に危害を加えてはならない。人間の命令に服従しなければならない…これらロボット工学三原則には、すべてのロボットがかならず従うはずだった。この三原則の第一条を改変した事件にロボット心理学者キャルヴィンが挑む「迷子のロボット」をはじめ、少女グローリアの最愛の友である子守り用ロボットのロビイ、ひとの心を読むロボットのハービイなど、ロボット工学三原則を創案した巨匠が描くロボット開発史。(Amazon)

 読んでなかったんかい! と怒られそうですが読んでなかった。
 やー教科書みたいな本ですね。これはもう教科書だね。ロボット小説のスタンダードはこれですというやつですね。必読書でしたね。もはやそれ以外に言うことがないくらい教科書でしたね。解説は安定の瀬名さんだしね。あまりに隙がなくて特に言うこともないので☆を半分減らしました。笑
 強いて言えばパウエルとドノヴァンは苦楽をともにしすぎだと思います。
| SF | 23:56 | comments(0) | trackbacks(0) |
伊坂幸太郎『オー!ファーザー』  ★★★★
父親が四人いる!?高校生の由紀夫を守る四銃士は、ギャンブル好きに女好き、博学卓識、スポーツ万能。個性溢れる父×4に囲まれ、息子が遭遇するは、事件、事件、事件―。知事選挙、不登校の野球部員、盗まれた鞄と心中の遺体。多声的な会話、思想、行動が一つの像を結ぶとき、思いもよらぬ物語が、あなたの眼前に姿を現す。伊坂ワールド第一期を締め括る、面白さ400%の長篇小説。(Amazon)

 お父さんの数に合わせて星四つ。笑
 これが一期の終わりの作品だったか。私はわかりやすく一期ファンで、エンタメに徹した中に垣間見える思想(あくまで軽いそれ)とか、群像劇の章区切りの遊び心とか好きだった。なのに原稿の燃料にはさっぱりならないのが不思議だ。
 伏線張りまくった割には富田林さんの件はさくっと処理したな? と思いましたが主眼はそっちじゃなかったのであろうからよし。4人の父親のキャラクターがみんな良く、由紀夫をプレーヤーにした乙女ゲー(?)でも出してほしいくらいだった。違うタイプの成人男性4人が未成年男子1人と仲良く暮らしているってそんなバカな、って感じじゃないですか。お父さん方のやり取りをみているだけで微笑ましいよ。運動会のエピソードもよかった。クイズ番組のところぐっときた。(疑似)家族ネタは伊坂さんの得意分野ですねえ。
 会話の合間にちょっと時間を置きたいとき、視点持ちの人物の注意を逸らさせ会話外の物事を描写する、ってのはよくある手だけれど伊坂さんや本多さんの本を読むと顕著に感じる。すごくはっきりやるんだもん。大元の春樹がどうなのか春樹読みではないので知らん。
| ミステリ・エンタメ | 22:23 | comments(0) | trackbacks(0) |
米原万里『旅行者の朝食』  ★★★★
その名を聞いただけでロシア人なら皆いっせいに笑い出す「旅行者の朝食」というヘンテコな缶詰や、数十年前たった一口食べただけなのに今も忘れられない魅惑のトルコ蜜飴の話、はたまたロシアの高級輸出品キャビアはなぜ缶詰でなく瓶詰なのかについての考察や、わが家を建てる参考にとはるばる神戸の異人館を見に行くも、いつのまにか食べ歩きツアーになっていたエピソードなど、ロシア語通訳として有名な著者が身をもって体験した、誰かに話したくなる食べ物話が満載です!(Amazon)

 面白くないわけがない。ユーモアと教養とエネルギーを持ち合わせた人は素敵ですね。早すぎる死を心から悼みます。
 中でもプロシアのフリードリッヒ・ウイルヘルム一世とフリードリッヒ大王は熱心だった。1756年からの七年戦争で、プロシアと戦火を交えたスウェーデンはジャガイモを自国に持ち帰る以外の戦果が無かったので、この戦争を「ジャガイモ戦争」と読んだくらいだ。ルイ16世治下のフランスでジャガイモの普及に尽くしたオーギュスト・パルマンチエは、この戦争で五回もプロシアの捕虜になったおかげでジャガイモの美味しさに気付かされたのだった。(P70)

「食べるために生きるのではなく、生きるためにこそ食べる」「生きるために食べるのではなく、食べるためにこそ生きる」、私は前者だなー。笑
| エッセイ・ノンフィクション | 22:18 | comments(0) | trackbacks(0) |
小川洋子『余白の愛』  ★★☆
耳を病んだわたしの前にある日現れた速記者Y。その特別な指に惹かれたわたしが彼に求めたものは…。記憶の世界と現実の危ういはざまを行き来する。幻想的でロマンティックな長篇。瑞々しさと完成された美をあわせ持つ初期の傑作。(Amazon)

 文章は何を読んでも上手いと思うが、読んだ後で「どうしろと……」と言いたくなってしまう本がいくつかあって、本書はそれだった。笑 わかってる、ストーリーテラーじゃないことはわかってるんだ。人体の一部へのフェティシズムは通常営業でした。
 あと弟系キャラの現実感のなさ(褒めている)。小川洋子と江國香織を読むと、おれのかんがえたさいきょうの弟系きゃら……って思うよ。
| 現代小説(国内) | 22:16 | comments(0) | trackbacks(0) |
江國香織『薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木』  ★★★★
情熱。ため息。絶望…でも、やっぱりまた誰かを好きになってしまう!恋愛は世界を循環するエネルギー。日常というフィールドを舞台に、かろやかに、大胆に、きょうも恋をする女たち。主婦。フラワーショップのオーナー、モデル、OL、編集者…etc.9人の女性たちの恋と、愛と、情事とを、ソフィスティケイトされたタッチで描く「恋愛運動小説」。(Amazon)

 初読だな。個人的に不倫ものはあまり好きでないので、特にれいこ周りはうーと思いながら読みましたが、この本の衿や他の本の……あの姉妹モノの姉みたいに、うまく妊娠して女たちのあいだで育てて行く系のエピソードは素敵な夢物語だと思う。笑
 しかしよくこうひらひらと視点を変えながら、神視点でもないのに違和感なく書くことができるよなあ。文章も無駄ないきみがなくてすごいなー。すごいねー(しみじみ)
 江國さんの本は半分くらい読んだのではとWikipediaを見たら長編はほとんど読んだんだな。原稿に使ってたからか。残念ながらまったく影響を受けられませんでしたけど。好きな本だけ集めてちゃんと読むかな……。
| 恋愛小説 | 22:15 | comments(0) | trackbacks(0) |
レイモンド・チャンドラー『リトル・シスター』  ★★★★
「行方不明の兄オリンを探してほしい」私立探偵フィリップ・マーロウの事務所を訪れたオーファメイと名乗る若い娘は、二十ドルを握りしめてそう告げた。マーロウは娘のいわくありげな態度に惹かれて依頼を引き受ける。しかし、調査をはじめた彼の行く先々で、アイスピックで首のうしろをひと刺しされた死体が…。謎が謎を呼ぶ殺人事件は、やがてマーロウを欲望渦巻くハリウッドの裏通りへと誘う。『かわいい女』新訳版。(Amazon)

 これ読み切ったの初めてだわ。途中で投げてたんだ。翻訳よかったです。春樹はチャンドラーを全部翻訳すべきだ。すばらしい。特に冒頭の会話には引き込まれた。
| ハードボイルド | 22:13 | comments(0) | trackbacks(0) |
津原泰水『廻旋する夏空』  ★★★★
ベーシスト板垣史朗は、ライヴに乱入した暴漢の凶刃から岩倉をかばい、全治二ヶ月の傷を負った。ほぼ回復した彼の病室に、元メンバーのレオ、圭吾、鋭夫とくれないが集まる。そこで、マネージャー鵜飼が「ある青年を加入させ、爛漫を再生したい」と提案。史朗と鋭夫は反発する。ロックバンドの復活をめぐる、それぞれの想い。そして、新渡戸利夫殺害事件も新たな貌を見せはじめる。(Amazon)

 そろそろ文章を覚えてしまいたいくらいだ。好きだ。
| 現代小説(国内) | 22:11 | comments(0) | trackbacks(0) |